誰に聞いたというわけではありませんが、「脳のシワが多いほど頭がイイ」…
という話を聞いたことがありませんか?
専門用語では「脳溝(のうこう)」と呼ばれる脳のシワ…
1枚の紙を、ある容器の中に入れることをイメージしてください。
大きな紙ほど、クシャクシャに丸める必要があるかと思います。
つまり、大きな表面積を持つ脳をコンパクトに収めるためには、細かく効率的なたたみ方をしなければならないので、シワの数も増えるのです。
成人男性の脳の重さは、平均で1400g前後とされ、仮に体重を70㎏とすると、脳の重量は体重比で2%になります。
この割合は、他のどの動物と比べても圧倒的に高い値なのです。
その点では、シワの数と知能の高さには、相関関係があるように思えます。
しかし、人間よりもイルカの脳の方がシワの数は多く、複雑な構造であることがわかっており、矛盾してしまいます。
では、人間同士で比較した場合はどうでしょうか?…
確かにシワの数には個人差があるのですが、それは誕生の時に決まっており、出生後に増えることはないとされています。
現在の研究では、様々な学習や経験によって、人間の脳の中ではニューロンと呼ばれる神経細胞が移動を繰り返し、シナブスから化学物質を放出して、別の細胞に信号を伝達することがわかっています。
その仕組みには、まだ不明な点が多いのですが、広がっていく神経回路が脳の発達能力に関係していると考えられるのです。
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