人工知能が発達すると「教師」という職業はなくなってしまう?!

人工知能の技術革新がこのままのスピードで進んでいくなのであれば、現在、私たち人間が就いている職業の多くが、いずれ機械に取って代わられてしまうのは、よほどのことがない限りほぼ既定路線と見ていいでしょう。

仮に私たちの大半がそんな状況を望まないとしても、人工知能によって企業が莫大な利益を上げることができる以上、この流れを食い止めることはもはや不可能です。
問題は、自分たちが就いている職業が将来的に存続するのか?…
それともなくなってしまうのかという点にあります。

中でも、かなり高度な知的能力を要求される職業…
例えば医師、教師、弁護士などは人間の「聖域」として守られ、機械に取って代わられることはないのではないかと考えている人も多いはずです。

ところが、驚くべきことに、これらの職業も人工知能の普及によって次第に淘汰されていってしまう可能性があるのです。
ここでは、まず「教師」の仕事がいかにして人工知能によって取って代わられていくかについて見ていきましょう。




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人工知能が発達すると「教師」という職業はなくなる?!



教師の仕事が機械に奪われてしまうと聞くと、多くの方は「ロボット」が私たちに授業をしている教室風景を思い浮かべるかもしれません…
もちろん、ゆくゆくはそういう授業形態に移行していく可能性もあります。
しかし、人工知能が教師として働きはじめる初期の段階では、タブレットなどの端末によって授業が進められていくことになるのです。

最新型の人工知能は、ディープ・ラーニング(深層学習)技術の進歩によって人間と同等かそれを上回る「学習能力」を備えており、かつクラウドに接続されていれば、膨大な種類の教材にアクセスすることが可能で、生徒各自の学習進捗状況や性格の違い、間違いの癖を把握することも可能なのです。

そして、人工知能はそれらの情報を参照し学習することで、今自分が教えようとしている生徒に対して「どのように教えるのが最も効果的か」を、人間の頭脳よりも的確にはじき出すことができるというわけです。
教育に関するありとあらゆる情報が詰まったデータベースにアクセスできるという時点で、人工知能は人間の教師を超越してしまっています。

人間界には、世間に流通している膨大な数の教科書、参考書、問題集、受験用過去問題集などの全ての内容を正確に記憶し、それらをいつでも自由に出題することができ、なおかつ目の前にいる生徒にとって最も理解しやすい解説を的確に行える教師など、まず存在しません。

ところが、人工知能ならば、そういった人間を超えた能力を持った教師になれるのです。
しかも、その教師は1人しかいないのではなく、世の中の全ての生徒がタブレットなどの端末を通して、その教えを受けることができるのです。

人工知能の教師は、人間の教師よりもはるかにきめ細かい教育を施すことができる…
そう聞くと、眉をひそめる人も多いでしょう。
しかし、これは事実でなのです。

現行の人間による人間の教育には、どうしても避けがたいデメリットがあります。
集団授業の場合、教師は基本的に1通りか2通り、多くても3通り程度の説明しかできません。

その教師の説明を聞いて十分に理解することができなかった生徒は、どうなるのか?…
現行の教育制度では、そういった生徒はただ置いていかれることになります。

生身の人間が、それぞれの生徒の理解力や性格に合わせた説明を行おうとすると、教師を大幅に増員するしかなくなり、そのような人的コストを負担することができる自治体や学校は皆無に等しいからです。

しかし、人工知能ならば、この問題を解決することができます。
人工知能は、膨大な数の教材を記憶しているだけでなく、目の前の生徒が問題を解き間違えた場合、「なぜ間違えたのか」、「この問題を解くためにこの生徒が知っておかなければならない情報は何か」、「同じ傾向を持つ他の生徒にはどのような指導が有効だったのか」などの情報をすぐさま参照した上で、最適な問題を出題し、最適な解説を施すことができるからです。

このような人工知能を用いた授業スタイルは、実はいくつかの学習塾や企業がすでに実施しており、今後は様々な教育現場に人工知能が進出し、教育のあり方を劇的に変えていくと見られます。
その結果、教師の数は、かなりの程度まで削減されてしまうかもしれないのです。




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