発光ダイオードを利用したLED照明や蛍光灯が普及する以前…
電灯といえば白熱電球が一般的でした。
現在でも屋台などの照明で目にすることがありますよね?
この白熱電球の発明者をアメリカの発明王トーマス・エジソンとする見方が常識化していますが…
実はこれはウソなのです。
本当の発明者はイギリスのジョセフ・スワンです。
19世紀後半、白熱電球の発明は何人かによって行われていましたが、低い電力で安定して発光させ続ける点が課題でした。
そうした中、スワンが木綿糸を使って条件に合ったフィラメントを開発し、更にフィラメントを包み込む電球の改良にも成功したのです。
これにより発熱電球が灯る時間は飛躍的に延びました。
1878年、スワンは自身の発明の成果を世間に発表し、発熱電球実用化の土台が築かれたのです。
エジソンが電球開発に参入したのは、1877年のことで、カナダから炭素フィラメントに関する特許を購入した上で開発に着手しました。
1879年10月には炭化させた紙をフィラメントとした電球を開発し、1880年には、日本の竹をフィラメントに使った電球の発明に成功…
この電球は1200時間も灯り続けました。
スワン、エジソンとも電灯会社を設立していたことから、電球発明の特許を巡り何度か法廷闘争を繰り返していました。
しかし、協力し合うのが得と判断し、1883年にはエジソン・スワン電灯会社を設立したのです。
エジソンの特許が失効する1893年まで、同社が電球製造を独占していました。
エジソンが電球発明者として認識されたのは、エジソンの宣伝上手によるもので、電球発明者はあくまでスワンなのです。
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