マーケティングで活用できる「フレーミング効果」とは?

テレビを観ていると、テレビショッピングなどで、ときどき「今なら同じお値段で商品をもう1個おつけします」というフレーズを耳にすることはありませんか?…
「同じものを2個持っていてもしかたない」と思う人もいるかもしれませんが、こういう売り方が多いのは、現実によく売れるからなのです。

ここには売る側の巧みな「お得感」の演出があるのです…
たとえば、「ハンバーガーの半額セール」と、「ハンバーガー1個の値段で2個セール」をやったとします。
売り上げが伸びるのは間違いなく後者なのです。

理屈で考えれば、ハンバーガー1個の値段はどちらも同じですよね?
しかし、それを買う側の印象で考えてみると、半額のハンバーガーよりも、いつもと同じ値段で2個のハンバーガーを食べられるという方が、不思議とお得感を出せるのです。

ちょっとした表現の仕方を工夫するだけで、「買わなきゃ損」…
と思わせる巧みな言葉使いは、実は身の回りの色々な場面でも使われています。

たとえば、「使用者の10人に1人がクレームをつけてくる」という商品でも、「お客様満足度90パーセント」といえば、多くの人が認めているような気になります。
同じように、スーパーの店頭でステーキ肉が「赤身80%」と書かれているのは、「脂身20%」と書くよりも美味しそうに見えるからなのです。

このように、同じ事実であってもどう表現するかで消費者の評価が上下することを行動経済学における「フレーミング効果」といいます。
言葉は魔物というが、言葉は使い方ひとつで消費者の購買意欲を大きく左右してしまうのです。
エッジの効いたビジネスマンであれば、この「フレーミング効果」を覚えておきましょう。

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