あなたは仕事をする上で、何をするにも自己責任という意識を持って働いていますか?
会社は「トップダウン」の構造があって初めて、組織として成り立ちます。
そして部下が何かミスをしてしまった時、その責任の所在は部下の上司にあります。
そして会社全体の最終的な責任の所在は社長となります。
しかし、自分には責任がないからといって、常に判断を上司に託し、何か起きたとしても自分の責任ではないからいいや…
という甘い考えを持っている人は非常にマズいです。
もちろん最終決定を下すのは、権限を持ったトップです。
誰にも頼らず自己責任で判断しなければなりません。
そしてそれはトップに限ったことではないのです。
ビジネスマンなら誰しもがその考えを持って仕事に挑まなければならないのです。
しかし、今の日本は会社自体がそのような考えの社員を増やしてしまっているのかもしれません…
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過保護すぎるビジネスマンの考え方とは?
通常、仕事にまつわるすべての判断は、組織において、その責任と権限を持った者が迅速・すみやかに行なわなければなりません。
つまり、会社の決定は社長が、部の決定は部長が、課の決定は課長がという具合に、規模の大小にかかわらず組織のトップとして権限を与えられている立場の人間が、判断をどんどん下し、部下に指示を出すのが原則です。
しかし、日本では少し事情が違います。
部長であれ課長であれ、業績に大きく影響を与えかねないような、ある一定以上の案件となると、たとえ与えられた権限の範疇(はんちゅう)に入るものであっても、さらに上の上司にいわゆる「ホウ・レン・ソウ」を行なって確認をとります。
さらには、権限が限定されていることもあってか、稟議書を回しては多くの捺印をもらうという手続きを取るので、責任の所在が明確でなくなってしまいます。
これが当たり前のようなってしまっているのが問題です。
どのレベルであっても権限を持ったトップが、自分で最終決定を下すべきです。
その際、頼りにできるのは自分だけ。
判断の確認を誰かにとる必要はありません。
そして、これはトップに限ったことではないのです。
自分で判断して物事を決め、自分で責任を取る…
すべてのビジネスパーソンは、この姿勢、考え方を持って仕事に臨むべきです。
1から10まで「ホウ・レン・ソウ」で上司の判断を仰ぎ、おうかがいを立て、いざとなったら連帯責任で上司にかばってもらおうなどと考えているようでは、いつまでたっても成長できません。
何事も自分で判断する…
負うべき責任から決して逃げない…
そこで大切なのは「積み重ね」です。
まずは小さな案件の小さな失敗について、「自分で判断し克服する」訓練をいくつもいくつも積み重ねる…
そうすることで、自分の中に判断の軸がつくられ、さらには責任逃れをしない覚悟と自信が身につきます。
見方を変えれば、自分で判断、実行できる権限を与えられ、その権限を使う場を与えられることで、人は育つということです。
そのためにも、上司は部下に対して積極的に仕事を「丸投げ」するべきです。
もちろん、管理は必要です。
最終的な着地点や、どんなステップを踏んでいくか確認をとったうえで、途中経過・進捗をチェックすべく「デッドライン」を設けるなど、部下が取り返しのつかない大失敗をしないように手を打っておくのは上司の仕事です。
しかし、すべてにおいて「ホウ・レン・ソウ」をさせたり、ほんの小さなミスさえ犯さないように先手を打ったりするのは、過保護というものです。
口出しせずに、あえて小さな失敗を経験させ、部下が自力で壁を越えるのを見守るのも、上司の役目なのです。
また部下も、「肝心なことは上司に決めてもらえばいい」「トラブルが起こっても上司が何とかしてくれる」などという甘えは、即刻捨てることです。
仕事はすべて自己責任…
ビジネスマンであれば誰しもが、この意識を持つべきなのではないでしょうか。
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