「時は金なり」…
英語で訳すと「Time is money.」であることは皆さん、ご存知のことでしょう。
意味としてが、時もお金と同じように貴重なもの…
だから、決して無駄にしてはいけないよ、ということになります。
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「時は金なり」 意味を英語から導いてみると…
物事を単純化することは、単に生活をする上での一つの方法論にとどまらず、「Simple Living(シンプル・リビング)」のように、生き方の概念や信念となり、ライフ・スタイルそのものにもなっています。
人間にとって重要な時間とお金をシンプル化すること…
つまり生活を単純明快にすることによって、時間やお金の無駄を省き、人生においてより重要な物事に集中できるようにするのです。
しかも時間とお金とは密接な関係にあります。
アメリカの著名な政治家で科学者でもあるべンジャミン・フランクリンは、時間がお金と同じように大切なのだということを、「時は金なり(Time is money.)」と教えています。
事実、イギリスの大学教授であるイアン・ウォーカーは賃金、税率、生計費をもとにした公式から、「時間はお金に相当する」ことを証明しています。
その公式とは次の通りです。
V={W(100-t)/100}/C
V=時間の価値、W=人の賃金、t=税率、C=生計費
この公式に従えばイギリス人の平均的な1時間当たりの価値は、お金に換算すると、男性の場合は米ドルで約9ドル(約900円、1ドル=約100円とする)、女性は約7ドル(約700円)となるのです。
それを元に、夕食を作るためにかかる費用を、食材込みで計算すると、男性は約16ドル(約1600円)、女性が約10ドル(約900円)であるのに対し、テイクアウト(持ち帰り)にすれば、男性は約5ドル(約500円)、女性は約4ドル95セント(約490円)で済むといいます。
このことから人は寝転がっても、料理や洗車をしても、それに要する時間はお金に換算できるとしているわけです。
ウォーカー教授は、このように時間がどんなに高価であるかを示した上で、所得が上がり時間の価値も上がっている人ほど、自分の時間を使うより、他から買うことを選択するようになっているといいます。
自分で芝生を刈ったり、大掃除をするよりも、人を雇った方が安くなるからです。
人間が生まれながらに持つ最も貴重な財産は時間であり、その中で稼ぐお金も大切ではないでしょうか。
それだけに、どちらも大事に扱うべきであり、時間の配分とお金の使途を単純化し、合理化しなければなりません。
シンプル・リビングに同調する流れは、精神面や健康上の理由から、あるいは個人的趣向など、人によって様々でしょうが、もともとは消費拡大主義に対する反発として生まれたといわれています。
ただ、この流れを汲む人たちが、すでに貧困生活を強いられている人たちと違う点は、必要に迫られているのではなく、むしろ自発的にこのライフ・スタイルを選択していることです。
この流れの源泉は、遠く仏教やカトリックの禁欲主義にさかのぼるようですが、近年、シンブル・リビングを信奉したのは、文豪のレフ・トルストイや、神学者のアルベルト・シュバイツァー、それに宗教指導者のマハトマガンジーなどです。
このライフ・スタイルの目的を端的にいえば、「無駄を省いて必要なものだけに切り詰め、質素を旨とし、重要な物事に集中できるよう、混乱を避けて平穏な毎日を送る」こととなるのです。
しかし、これを実行するのは簡単なことではなく、大変な努力を要します…
場合によっては、愛着のあるものを手放すことを強いられたり、今まで築いたポジションから後退しなければならないこともあるでしょう。
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