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社会人になって何年か経てば部下を持つようにもなります。
ヤル気のある部下であれば良いのですが、退職しそうな兆候が感じられる部下だと困ってしまいます。
そもそも部下が退職するのは上司である自分の責任なのか?…
今回はそんなお話です。
退職しそうな部下の兆候とは?
上司として部下の管理をしていく上では、「退職しそうな兆候」についてしっかりと把握しておく必要があります。
もし兆候を一切読み取ることが出来ずに急に退職願を提出されてしまったとしたら、「どうしたんだ急に」と言った反応をしてしまうことでしょう。
自分としては青天の霹靂かもしれませんが、少なくとも部下は何らかのシグナルを発していることがほとんどですので、そのような反応では「やっぱり何も気づいてもらえなかった」と上司に対する喪失感を強めるばかりです。
管理する人数が多い場合など、全員に目配り気配りをすることは簡単ではありませんが、それはあくまでも「上司としての都合」であって下で働く者にしてみれば何の関係も無いことです。
基本的には下記のような兆候があれば部下が退職を考えている可能性があります。
遅刻(休み)が多くなった
仕事に覇気がない
イージーミスをするようになった
周囲と交流が減って来ている
このような兆候を敏感に察知し、適切なフォローをしていけるという事も「有能な上司」として必要なことです。
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退職した部下に対して責任はあるのか?
もし、予め退職することが決まっている場合、条件が揃ったことで実行されるという場合には特に責任が問われることは無いでしょう。
また、誰が見ても部下に責任がある理由の場合も同様に責任を問われる可能性は低いと言えます。
しかし、パワハラやモラハラ、セクハラなどの「ハラスメント」による理由で退職を申し出られた場合には、社内調査などが実施される可能性は十分にあります。
その場合、理由が事実である、もしくはそれに準ずる責任があると判断された場合には一定の処罰を受けることになるリスクはあります。
特に最近はそういったハラスメントへの意識が非常に高まっているので、以前は当然の様に許されていたことであってもハラスメントと認定されてしまうことも多くなっています。
ただ、それを理由に縮こまった亀の様になってしまっては会社として価値の無い人材であると判断されてしまう可能性もあるので、降格や減給などの一定の対応がとられてしまう可能性が高まります。
だからこそ、上司は部下が退職しそうな時の兆候を見逃してはいけないのです。
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まとめ
今、多くの会社では「コーチングスキル」などの研修が行われるようになっています。
また、書店などでもそれらにまつわる書籍が高い人気を誇っている状態です。
つまり、コーチングスキルなどを身に着けているという事が「上司としての最低条件」になりつつあるという事になってくるため、部下を管理する立場として妥協せずに自己研さんに励まなければいけません。
少なくとも、「昔はこうだった」などの懐古心理は捨て去り、「今に合った方法」で指導できるような準備をすることは必要です。
最近では「ストレスチェックの義務化」などもあり、多くの会社が人材管理に対して慎重になっています。
部下は急に辞めてしまうのではなく積もり積もった理由の果てに辞めるという決断をする訳です。
中には勝手な都合で急に辞めてしまう人も居ますが、それは自分自身にとってもリスクのある行動だという事を理解したうえで辞めるという決断をしている人に対しては、少なくとも「自分にも責任があるかもしれない」という意識を持てるようにすることが大切です。
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