論理的な問題解決「ケプナー・トリゴー(KT)法」

目次

ビジネスの世界において、全く問題が起きないということはありません。
ちょっとしたミスや手違い、連携がうまく取れていなかったり、そもそも商品やサービスに欠陥があったり…

そこでそんな問題が発生しないように…
「何が問題解決を妨げているのか?」を論理的に解決するスキームとして「ケプナー・トリゴー(KT)法」は有効なのです。




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ケプナー・トリゴー(KT)法とは?


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ケプナー・トリゴー(KT)法は、アメリカの心理学者であるケプナー氏と社会学者であるトリゴー氏によって開発された思考技術で、合理的な問題解決と、的確な意志決定を導き出すための方法論のことです。

この思考法を使うと、日常の業務を遂行するうえで発生する問題を解決したり、論理的な思考手順にしたがった、適切な意思決定を行なうことができるのです。


ケプナー・トリゴー(KT)法の5つの要因


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ケプナー・トリゴー(KT)法では、問題を解決するにあたってその妨げになる要因としては、下記の5つが考えられます。

1:これまでの行動や思考の慣習
2:個人主義と競争の習慣
3:改革のために苦労することへの嫌悪感
4:現状に対する満足感
5:失敗への恐れ

これらを排除し、問題を解決するためには合理的な思考方法が必要です。
その一つがケプナー・トリゴー(KT)法なのです。

では、ケプナー・トリゴー(KT)法が示す意思決定のプロセスは何か?…
どういうふうに取り組んで問題を解決していくのか?…
それは次のような手順で考えて問題を解決していくのです。

1:何のために、何をどう決めるのか
2:目指す目標とその目標の実現にあたっての制約条件は何か
3:問題解決のために複数の方法、手段、案を考慮したか
4:決定した解決案には、何かまずいことやリスクはないか

もう少し詳細を述べると次のように取り組んでいきましょう。

1:問題の状況を明らかにする
2:目的を明らかにする
3:問題をわかっている人を呼び込む
4:問題は何かを正確に描き出す
5:原因究明を徹底して行なう
6:解決策の評価尺度を用意する
7:解決策候補を選び出す
8:実行可能な解決策の実行計画草案をつくる
9:組織やリスクを考慮して草案を修正する
10:理解と同意を得るように説得を行なう




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つまり課題を設定して原因を調べ、対応策を決定し計画遂行におけるリスク対策をとるということです。
この手順で問題を解決したり、意思決定を行なうと、合理的、論理的に処理できるのです。

ふだん日常業務の中で取り扱う問題は複雑で多岐にわたっています。
しかし、どんな問題でも本項で紹介したようなプロセスを使えば解決できるのです。

マネジメントの効率化のためにも、論理的に構築した思考プロセスが必要です。

■ケプナー・トリゴー(KT)法の利点
1:思考が視覚化できる
2:短時間で問題が解決できる
3:思考力がよく身につく
4:提案力が高まる
5:チームワークがよくなる

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