会社がプライベートの情報を集めてそれを管理しようとしている場合…
それはプライバシーの侵害になるのではないでしょうか。
それがプライバシーが制限される可能性のある職業の場合はしかたないとも言えますが、一企業が社員のプライベートを詮索することは問題ないのでしょうか。
いくら、その会社の一社員として働かせてもらっていても、さすがにプライベートまで踏み込まれたら、誰だって嫌ですよね。
この問題、とても気になります。
それでは詳しくみていきましょう。
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会社のプライベート干渉は問題ないの?
基本的に会社が自分のプライベートに干渉してきたら、プライバシーの侵害になる可能性があると考えられています。
ただし、金融業や企業の経理部など金銭を扱う部署に所属する従業員に対して、疑わしき理由がある場合や不正防止の観点からみた場合はこの限りではないと考えられます。
銀行をはじめとする金融業では、現金を扱うことも多いので、借金があったりするとその立場から横領などの不正を働きやすいとも言えますので資産状況を確認しておきたい、というのは当然のことでしょう。
また銃器の携帯が認められ、公権力を行使することができる警察官となると犯歴や政治的な要素が考慮されるのも無理のないことです。
そして、まだ司法の判断は下っていませんが、現在係争中のものとして「JAL客室乗務員監視ファイル事件」というものがあります。
これはJALの労働組合が収集保管する、9862人にも及ぶ客室乗務員についての個人情報を記載したファイルが流出したものです。
ファイルには158項目にわたる記入欄があり、氏名、年齢などの基本的な個人情報のほかに、思想、家庭環境、病歴や容姿といったものから勤怠、個人評価にいたるまでが記載されていたものです。
就業中だけではなく、プライベートの問題までを、労働組合と企業が協力して情報を提供していた可能性があることから、これに対する司法判断は非常に注目されています。
まとめると、基本的にプライバシーはプライベートだが、それが制限される可能性はある…
ということになります。
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