メールで複数の人に送信する際、同報送信機能(一斉送信や一括送信、同報一斉とも言う)はとても便利ですよね。
仕事上でも利用している人は多いのではないでしょうか。
しかし、この機能は便利な反面、取り扱いに注意をしなくは、大変な事態を招くことになりかねません。
例えば、BCC欄にアドレスを入れて送信しなければならないのが、間違ってCC欄に入れて送信してしまった…
一見、誰でも一度はやってしまいそうなこのミスですが、もし誤って個人情報であるアドレスを全員に公開してしまったら、どのような問題が起こるのでしょうか?
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同報メール誤送信で情報漏洩…これってどんな問題になる?
仕事や職場の関係上、パソコンや携帯電話のメールで複数の人にメールを送る際、全員に同報先のアドレスがわかるように送っている人がいます。
事前に了解を得ているグループならば問題にはならないでしょうが、それが会社の得意先一覧に対する同報だったりした場合は不測の事態を招く可能性があります。
プライベートでの送信だった場合、同報先の人から注意される程度で済むかもしれませんが、仕事上でこのようなミスをした場合は個人情報保護法の安全管理措置義務に違反したということになってしまいます。
実際にメルマガや新製品の案内で、BCC欄に入れるべきメールアドレスをCCや宛先欄に入れて送信してしまい、情報を漏えいした企業が少なからずあり、その事実は公表されています。
ただちに何らかの罰則が適用されるわけではありませんが、不法行為による損害賠償を請求される可能性は否定できません。
そして個人情報保護法ではできる限り、漏えいの事実の公表をすることが求められています。
このような事故が起きた場合、漏えいによる賠償請求の可能性以上に、情報管理のずさんな企業という風評が立ってしまい、企業にとっては致命的なことになりかねません。
パソコンメールや携帯メールではBCCという方式で同報先のアドレスがわからないようにできる機能がついていますので、仲良しグループや会社のグループでも念には念を入れてこの機能を使ったほうがいいでしょう。
また専用ソフトや完全に宛先をわからなくするシステムを構築することができますので、扱う個人情報の量に応じて管理するのが一番です。
同報送信時には最大限の注意を払うことで事故を未然に防ぎましょう。
※TO、CC、BCCの特徴
TO(宛先):「あなたに送っています」の意思表示。処理や作業をして欲しい人をTOに入れます。
CC:「TO(宛先)の人に送ったので念のため見てくださいね」という意味。参考・情報共有に使います。TOの人が主たる処理者のため、CCの人は原則、返信 をおこないません。
BCC:他の受信者にアドレスが見えないように連絡する場合に利用。BCCの受信者は、他の受信者に表示されません。一斉送信の際に用いられることもあります。
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