3Dプリンターでの臓器移植はどこまで進んでいるのか?

データを元に立体(3次元のオブジェクト)を造形する機器…
ご存知「3Dプリンター」です。

この「3Dプリンター」で臓器移植が行われているというのですが…
果たして、3Dプリンターでの臓器移植はどこまで進んでいるのでしょうか。




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3Dプリンターでの臓器移植はどこまで進んでいるのか?


実は3D(3次元)プリンターによる人工臓器製作が本格的実用化の段階に入っています。
有力医学誌の「ネイチャー・メディシン」誌2015年1月号が明らかにしました。

報告によると、2年前ミシガン大学で3Dプリンターで作ったデバイスで乳児の呼吸障害を治療し、命を救ったといいます。
結果として、このことが世界初の3D技術を使用した治療となりました。

現時点での3Dプリンターを使った治療は「カスタムメイド」に注目が集まっています。
治療を受ける人の体の形状に合わせてデバイスを作るというものです。

さらに、企業や研究機関の中には、細胞や組織を使った人工臓器の3Dプリンターによる製作に向けて動き出しているところもあります。
3Dプリンターによる人工臓器をめぐっては、他にもカナダ・バンクーバーのアスペクト・バイオシステム社、米国テキサスのナノ3D・バイオサイエンシズ社なども開発に乗り出しています。

また、日本においても3Dプリンターなどを使って、移植用の人体組織や臓器を立体的に作製しようという再生医療の研究が、大阪大など5研究グループですでに始まっているのです。

研究の具体的な内容としては、iPS細胞から作った心筋の細胞と、血管のもとになる細胞をブロックのように積み重ね、血管を持った心筋組織を作製しようというもの…
国も2018年度までの5年間で計25億円の研究費を投じ、支援しています。

3Dプリンターで作られた人工臓器は、先に触れた義体(サイボーグ)のパーツとして利用される可能性が十分考えられます。
実際、臨床医学の現場では、義手や義足は言うまでもなく、人工ペースメーカーや人工内耳などがすでに使われているのです。
こうしたことは、人間が「サイボーグの状態」に近づいていることを意味します。

そして、「攻殻機動隊」の草薙素子(くさなぎ もとこ)のような全身義体化した人間が増えれば、ますます人工臓器の需要が増えていくでしょう。

そのためには、人工臓器の大量生産と安定的供給が必要になるが、それには3Dプリンターを利用することが従来の方法よりも、より効果的ででしょう。

それこそ、心臓や肺などの臓器のみならず、筋肉、骨、網膜、歯、爪などに至るまで、あらゆる人体のパーツが3Dプリンターで作られる日が来るでしょう。
脳だって例外ではありません。
脳のデータをコンピュータにアップロードし、そのデータをチップ(=一種の人工知能)にして頭部に埋め込めばいいのです。
これにより人間は不老不死になっていくことでしょう。

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