飲み会などで食事に行く前にフリーペーパーやスマホ(携帯電話)でお得なクーポンを探すのは、もはや欠かせない儀式とも言えるでしょう。
「生ビール1杯サービス」から「人気の一品あげます」などなど…
受けることのできる特典は様々です。
そのクーポンを手に客は店に入り、オーダーをする前に店員にクーポンを見せます。
すると、クーポンで無料になったビールがさっそく運ばれてくるのですが…
そのとき、たとえジョッキのビールの泡が少しくらい多くてもクレームをつける人はそうはいないでしょう。
普段はチビチビと飲む人でも、なぜか一息で飲み干してしまったりもします。
その理由は単純明快…
「おまけ」のビールだからです。
こういう人に限って、自分でお金を払って注文するビールは一転してじっくり味わって飲みます。
「泡が多い!」と店員にクレームをつける人もいるかもしれません。
ここでこのおまけ感覚についてよく考えて欲しいのです。
クーポンだろうがお金を払おうが同じ1杯のビールには変わりはありません。
つまりは、「おまけ」だからといって適当に扱う理由はどこにもないのです。
これが居酒屋の話ならまだいいのですが、普段から気にせずにこういった感覚に甘んじていると、やがては金銭感覚までも麻痺してしまうのです。
その最たる例が宝くじ…
以前、宝くじで3億2000万円を当てた男性が、あっという間に3億円近い金を使ってしまったという経験を自らのブログに書き、それがドラマ化されたことがありました。
周りから見ると本当にもったいない話ではあるのですが、おまけ感覚が生んだ悲劇といえるでしょう。
無料サービスの生ビールであっても、幸運にも手に入れた「おまけ」だからこそ、大切にしなければならないのです。
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