誰も買わないような「高額な福袋」が売られるワケとは?

毎年、正月になると必ずと言っていいほど話題にのぼるのが福袋です。
大手デパートの福袋商戦の様子を伝えるニュースは、ちょっとした風物詩にもなっています。

それに加えて、毎年必ず注目を集めるのが「いったい誰が買うのだろう?」という素朴な疑問を抱くような高価な福袋…
数千万円、中には1億円というような福袋を売り出すデパートなどもあります。

どうせ誰も買わないだろうから売るだけ無駄だと思うでしょうが、実はそうではないのです。
超高価な福袋にも、ちゃんとした目的があるのです。

まず何といっても話題づくりにはもってこいなのです。
実際、「自動車1台の福袋」、「1億円のダイヤの入った福袋」などの福袋は必ずマスコミに取り上げられます。

買わないとわかっていても、つい「ちょっと見に行こうか」と出かけて、そのついでに買うはずのなかった福袋を買ってしまう人もいます。
そういう意味では宣伝効果は抜群なのです。

しかし、それだけではありません…
高価な福袋にはもう一つ重要な役目があるのです。
それは、その売り場にいる客の金銭感覚を麻痺させるということなのです。

福袋といえば、だいたい5000円から1万円あたりが相場でしょう。
5万円、10万円という福袋もありますが、そうなるとさすがに「高い」という感じがして手が出せません。

しかし、もしも目の前に「1億円の福袋」があったらどうでしょうか?…
「1億円の福袋は1億円以上のものが入っているはずですから、そのプラスアルファはケタ違いのはず!そうなると、5000円の福袋より5万円の方がずっと得だ!」と思ってしまうのです。
こうして自分が決めてきた「いくらまでなら出そう」という枠組みが簡単に外されてしまうのです。

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