IQ(Intelligence Quotient)…
日本語に訳すと知能指数と呼ばれるものです。
よくテレビや本などで、問題の難易度を示す際に用いられている言葉です。
IQが高いと難問で、それを解けた人はIQが高いということになります。
ただ、このIQ(Intelligence Quotient)…
正確には数字であらわした知能検査の結果の表示方式の一つなのですが、実際のところ頭の良さと関係があるのでしょうか。
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衝撃的な事実にはなりますが、知能を計測するためのIQテストで高得点を取ることがそのまま「頭がよい」ということにはならないのです。
IQが高いと頭がよいと考えている人は、そもそも「知能」とは何か?…
ということがわかっていないのです。
IQテストの創始者でフランスの心理学者、アルフレッド・ビネーの定義によると、知能とは「判断力・理解力・批判力・方向づけ・工夫する力」などの総合力ということになっていますが、この説にも様々な反論があり、現代に至っても「知能」に対する明確な定義づけはされていません。
また、もともとIQテストはこれから教育を受ける子供たちが勉強についていけるかどうかを測るためにつくられたものであるため、少年少女の知能指数を判定するのには役立つのですが、成人の知能指数を測るにはあまり向かないとする説もあります。
そのためIQテストでは「環境への適応力、基本的な精神能力、推理、問題解決、決断」などが計測できるだけで、それと「知能」との関係が証明できない以上、IQテストの結果が「頭のよさ」に直結すると結論づけることはできないのです。
「頭がいい」という言葉には非常に多くの意味があります。
「計算が速い」、「要領がよい」、「記憶力が優れている」など、様々な場面で曖昧な印象のもと、語られることの多い言葉です。
「勉強ができるから頭がよいとは限らない」という言葉もよく耳にしますが、これも同様の意味です。
学校の勉強はからっきしでも、要領よく仕事をこなす人や頭の回転が速く弁が立つ人はいくらでもいることを考えると、IQが高い=「頭がよい」とするのは早計な考え方に過ぎないでしょう。
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