沖縄県の米軍基地に対する「思いやり予算」…デキるビジネスマンは説明できる?

目次

2016年から2020年までの5年間で、総支出総額が9465億円に決まった「思いやり予算」…
良くニュースなどで聞くキーワードですが、デキるビジネスマンであればサラッとみんなに説明したいところです。

特に「思いやり予算」は日本とアメリカの関係性を知る上でも、とても大切なキーワードです。
この機会にしっかりと押さえて、日本の歴史や政治背景に関して学んでおきましょう。


そもそも「思いやり予算」とは何?


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思いやり予算とは正式名称を「在日米軍駐留経費負担」と言い、日米地位協定と在日米軍駐留経費負担特別協定によって根拠立てされている在日米軍の駐留経費における日本側の負担費用の事です。
もっと簡単に言えば、日本国家が沖縄を始めとする米軍基地の住宅建設や光熱水費、基地で働く日本人の給料支払いなどに充てられる金額の事です。

元々は1978年6月に当時の防衛庁長官である金丸信(かねまるしん)が米軍基地で働く日本人の給料支払い(一部)を日本側が負担するという取り決めが行われた事に起因します。
近年では5年毎に採決され、この4月から2016年から2020年までの5年間で総支出総額が9465億円となり、前回(2011年~2015年)よりも約130億円増額されました。




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沖縄県の米軍基地と「思いやり予算」について


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さてこの春、1兆円近くの金額の支出が決まった「思いやり予算」ですが、そもそも必要なのか?…
という疑問を持つ人がいるかと思います。

そこで、こちらの疑問に関して沖縄県の米軍基地を例にして考えてみましょう。

そもそも沖縄県には日本の米軍基地の75%が集中しており、「思いやり予算」もほとんどが沖縄県の米軍基地のためのものと言っても過言ではありません。
そして思いやり予算が必要な理由は大きく「軍事的理由」と「経済的理由」の2つに分けられます。

「軍事的理由」とは簡単に言えば、日本が他国に攻められないようにアメリカに守ってもらうためです。
これは集団的自衛権の問題でも多く議論されてきましたが、中国や北朝鮮などを始めとして核兵器の開発や軍事介入を行っている国家が隣にいる日本において平和を維持するためにもアメリカの力はとても大きいのです。
そのため国内に米軍基地が必要であるとの思いから、米軍基地の維持のためにも思いやり予算を拠出しているのです。

もう一つの理由は沖縄県の「経済的理由」です。
ご存知のように沖縄県の平均所得は47都道府県の中でも最下位で、例えば2012年の転職サイトDODA(デューダ)の調査では、1位の神奈川県が478万円なのに対し、沖縄県は47位で353万円と約130万円(月10万円以上)も年収が違うのです。

そこで、この思いやり予算の登場です。
思いやり予算は米軍基地で働く日本人の給料支払いに利用されているだけでなく、米軍が支払っている米軍基地の借地料は沖縄県に入ります。
その額は3000億を超えると言われており、しかも借地料は毎年上がっていく契約になっています。
つまり平均所得が少ない沖縄県にとって、日本国家が支払った思いやり予算が大きな収入になっている事は間違いないのです。




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まとめ


さて「思いやり予算」について概要は分かりましたでしょうか。
デキるビジネスマンであれば「思いやり予算ってあれでしょ?」みたいな感じで、サラッと説明できると職場や女性から評価も上がること請け合いです。

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