なぜ「アウトレットモール」は商店街よりも人気なのか?
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近年、アウトレットモールが各地に作られるようになっています。
アウトレットモールとは、その名前の通り、アウトレット(規格外製品)を販売するショッピングモールということです。

現在、日本では37カ所のアウトレットモールがあるといいます。
この中には、御殿場や泉佐野のように、プレミアムアウトレットと呼ばれる高級ブランド品のアウトレットを多く集めたモールも存在しています。

価格が安いのは、そもそもアウトレットだから…
ということになるでしょう。
規格外製品だけではなく、モードからずれてしまったアパレル製品が販売されていたり、ときにはアウトレットモール専用の廉価な製品が用意されていることもあります。

そもそも、アウトレットを販売するという考え方は、昔から存在していました。
例えば着物のB反市などを考えてみればいいでしょうし、農作物などでも、規格外のサイズについては、通常とは異なるルートで販売されてきました。
アウトレットモールとは、そうした販売方法の今日的な1つの形ということになりそうです。

その一方で、アウトレットモールがもう1つ特徴的であるといえるのは、たくさんの店舗が計画的に集められることでモールが成立しているということです。

たくさんの店舗が集まることによって、より強い集客力を期待できるようになります。
一つ一つの店舗では限界のある品揃えも、一定の店舗が集まることによって、大きな品揃えを形成することができるからです。

たくさんの店舗を計画的に集める手法は、大規模なショッピングセンターに典型的です。
ショッピングセンターでは、アウトレット品が並ぶというわけでは必ずしもありませんが、計画的に作られた敷地の中で、数多くの店舗が建ち並ぶことになります。
イオンモールやららぽーとなど、各地に作られています。

日本ショッピングセンター協会の調べでは、多くのアウトレットモールはショッピングセンターの一形態ということになるようです。
確かに、基本的なつくりはほとんど変わりません。
ショッピングセンターの数も日本では増えてきており、同協会の調べでは、2009年で3013カ所も存在しているということです。




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たくさんの店舗が計画的に集められるアウトレットモールやショッピングセンターは、自生的に発生してきたいわゆる商店街とは異なっています。
同じようにたくさんの店舗が集まってできた商業集積でありながら、商店街というと、どこか古臭いイメージがつきまといます。

ショッピングセンターというと、今風という感じすらします。
この違いはどこにあるのでしょうか?…

アウトレットモールやショッピングセンターが今風であるように感じる1つの理由は、まずはこれらの商業集積が実際に新しいからでしょう。
ショッピングセンターがさかんに作られるようになるのは、日本では1990年代ごろからです。

一方で、商店街は古くから存在してきました。
建物の新しさや敷地の整備という意味では、やはりショッピングセンターの方がきれいなことが多いでしょう。

さらに、ショッピングセンターはディベロッパーによって計画的に統制されているのに対し、商店街の多くは、商店街の人々が緩やかに連携しながらも自律的に活動しています。

ショッピングセンターであれば、人気の出ない店舗をほぼ強制的に退去させ、新しい店舗を導入することができます。
しかし、商店街の場合には、それぞれ独自に活動するがゆえに、商店街全体としての統制をとることが困難になります。

数多くの店舗が集まることによって、商業集積が生まれます。
商業集積は、大規模な品揃えを実現することで顧客を吸引します。

このとき、商業集積をどのように形成するのかという点において、計画型のショッピングセンターと、自生型の商店街というタイプが分かれていくことになりそうです。

どちらが優れているのかは一概にいえません。
商業集積において健全な競争が行われて店舗の入れ替わりがあるということ、さらには商業集積全体の維持のために協調できるかどうかが大事になります。




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