スピリチュアルの分野でもよく紹介される法則に「引き寄せの法則」というものがあります。
「90対90の法則」や「ハインリッヒの法則」などの経験則と比べても、少々リアリティに欠けるかもしれません。
しかし、仕事で成功をおさめる上でも、実はこの「引き寄せの法則」は大いに役立つ法則になるかもしれないのです。
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仕事で成功をおさめる「引き寄せの法則」とは?!
「引き寄せの法則(Law of Attraction)」は、「似たものが似たものを引き出す」とする法則です。
すなわち、プラス思考をすれば肯定的な物理上の結果を呼び、逆にマイナス思考をすれば否定的な物理上の結果を招くとするものです。
つまり「現在の思考が未来を創り出す」とする考え方なのです。
たとえば「お金がもっと欲しい」と願うと、「お金が是非とも欲しい」と考えるようになります。
つまり、「お金がもっと必要だ」という問題を、「お金が必要だ」という目的に変えさせるのです。
あるいは、「健康でありたい」と願うと、「健康な身体になれる」というものなのです。
逆に悪いことを考えると、それが現実に起こるとされます。
悪性のインフルエンザが流行している時に、自分もそれにかかるのではないかと恐れると、かえってかかる可能性が増すというのです。
このように良いことも悪いことも「引き寄せの法則」が働くと考えるのです。
ある考えを抱くと、それに類似した思考や結果をもたらすとする考え方は昔からあり、中でも有名なのが、アメリカの著作家、ナポレオン・ヒルの主張です。
彼は1937年に「思想は現実化する」を著し、全世界で7000万部も売れるほどのベストセラーになりました。
その中で彼は、「人は何かを考えて確信を持てば、必ず実現できる」と、引き寄せの重要性を論じました。
ヒル氏は成功哲学の祖といわれるだけに、頭を使えば豊かになり、成功すると唱えたのです。
つまり成功するために、自分の考えとエネルギーをコントロールできれば、優れた考えや行動が引き寄せられると主張したのです。
その考えのもとになったのは、ヒル氏の息子です。
彼は聴覚器官が不自由であったにもかかわらず、音を聞きたいという一心から、やがて聞くことも話すことも可能になったといいます。
この経験が、彼の引き寄せの思想の基盤になったといわれているのです。
その後、この「引き寄せの法則」は、2006年にアメリカのロンダ・バーンの自己啓発書「ザ・シークレット」で、にわかに脚光を浴びました。
著者は「自分の考え方や感情が自分の人生を創る」と説き、自分の主観的な考え方が物理的な結果を招くとしたのです。
つまり、積極的に前向きに考えれば、富を増やしたり、健康や幸福になれるというのです。
このように欲しいものを頭に描きながら、前向きに思考することで、人生や出来事を変えられるとしたのです。
しかしそれに対する批判は多く、その是非について大きな物議をもたらしたことも事実です。
たとえば、もし自分が事故にあったり、罹病するのは、その不幸を願わないのに、自分の責任に帰せられるだろうか?と…
あるいは人類が豊かさを願っているにもかかわらず、なぜ、これだけ多くの貧困や飢餓、疫病が世界中に蔓延しているのだろうか?…
といった指摘です。
しかし、思考がもたらす結果の良し悪しは別として、前向きに積極的に物事を考えることの利点を示したことで、この法則は大きな意義を持っているともいえるのです。
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