飲食店やバー、クラブが立ち並ぶネオンの街では、着飾ったホステスがスーツ姿のサラリーマンに手を振り深々とお辞儀をする光景があちこちで見られます。
店が2階や地下でも、ちゃんと通りまで出て見送る店も多いかと思います。
一度そんなふうに見送られてみるとわかりますが、ほろ酔い気分も手伝ってこれがなんとも気分がいいもの…
自宅で飲めば安く済むのに、夜の街に繰り出してしまうのは、こういう気分を味わえるからでもあるのです。
ほんの数分前に高い会計を済ませたばかりでも、そんなことはすぐに忘れてしまうのです。
これはmレストランや美容院でも同じなのです。
帰り際にわざわざ店長が出てきてちょっと話をしたり、出口まで見送られたりするとVIPになったようで気分がいいものです。
料理が特別美味しくなかったり、多少待たされた時間があったとしても、最後にいい気分にさせられると好印象な店として心に残ったりもします。
ちなみに、この心理は、仕事やプライベートの人間関係でも応用できるのです。
たとえば、頼まれごとを断ったときにそのまま別れてしまうと、相手は「〇〇さんに断られた」という印象が強く残ってしまいますが、最後に相手が「かえって申し訳ない」と思うくらいまで丁寧に見送れば、全体の印象がいいものになり、自分に対する悪い印象はさほど残らないのです。
ようするに、ホステスがいつも店の外まで出て見送ってくれるのは、いい印象を最後に強く残したいからなのですね。
「待ってますから、また必ずいらしてくださいね」などという最後の一言が意外と強く相手の心に残るものなのです。
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